セキセイインコ2羽の引取り→里親さんにお渡しするまでのお話

こんにちは、季節はすっかり冬へと変わり今年もあと少しとなりました。

さて先日シェ・ワゾー鳥のいえのホームページ宛に1通のご相談メールが届きました。

一人暮らしをされていたご親族が飼っていた2羽のセキセイインコを残して急逝された。唯一の身内である自分は猫を飼っているため引き取れない。他にもいろいろとあたったが引取り先が見つからず、電車とバスを乗り継いで週2回お世話をしに通っている。体力的・精神的にもしんどく途方に暮れている…との内容でした。

シェ・ワゾーは鳥飼いさん同士のコミュニケーション作りをメインの活動としており、保護施設もないためレスキューや保護案件はTSUBASAさんと連絡を取らせていただいています。

ですが今回は切実な内容のメールから、少しでもお力になれないかと保護先をあたってみたところ…なんとシェ・ワゾー会員およびその鳥友さんから数件の保護OKのご連絡がありました!

最初は「セキセイインコ2羽」という情報しかなく、年齢や性別・病気の有無もわからない中、保護の手を差し伸べてくださった皆さんの鳥愛には本当に涙が出る思いでした。

一方でご相談者さんには、引取る前に2羽を健康診断に連れていってもらえるか、(遠方のため)引取りに伺う際の交通費を負担していただけるかを確認しました。

先方からは受診料は負担するので代わりに健康診断に連れて行ってもらえないか、交通費負担はもちろん負担しますとのお返事がありました。

それからはお電話で直接やりとりし、ご相談メールが届いてから5日後には引取りに伺うというスピーディーな対応ができました。

ご相談者さんも動物好きの優しい方で、なんとか鳥たちの命が繋がり幸せになれるようにとネット検索する中でTSUBASAさんのことを知り埼玉まで連れていく覚悟だったこと、その関連で近くで鳥を診れる病院を検索していたらシェ・ワゾーの名前が出てきたこと、藁にも縋る思いでメールさせてもらったとお話してくださいました。

 

こうして無事に引き取らせていただき、その足で保護先の方へお渡しすることができました。健診へは新しい環境に慣れた頃に連れていく予定です。

今回うまくいった要因は、保護先がすぐに見つかったこと、先住鳥がいなかったので事前に健診を受けなくても問題なかったこと、そのまま2羽の里親になると言ってもらえたこと、ご相談者さんからは引取りにかかる必要な経費を全額負担していただけたこと、たまたま一番早いタイミングでメンバーや車の調整ができたことだと思います。どれが欠けてもなしえなかったことでしょう。

そしてご相談者さんからは必要経費以外にご寄付もいただきました。必要経費をいただければ十分なのでと辞退申し上げたんですが、こうして2羽を鳥好きの方に安心して任せることができとても感謝している、(亡くなった)親族も喜んでいることだろうから…とおっしゃってくださり、そのお気持ちと共に有難く頂戴することにしました。今後の活動のために有意義な使い方を検討していきます。

今回のケースでは「所有権放棄」に関する書類を行政書士さんに依頼したり、関西圏と言えど遠くまで引き取りに行ったりと初めてのことばかりでとても勉強になりました。

引取りに行った際のお話や里親さん宅での2羽の様子などは、またブログに投稿しますのでそちらもぜひご覧くださいね(^^♪